交流分析

無意識に書いた
自分のストーリーとは

交流分析とは | TA (Transactional Analysis)

アメリカの精神科医であるエリックバーンが提唱した、人間の行動に対する理論体系とそれに基づいた治療法です。交流分析は心理療法の根本といわれる、精神分析の口語版として発展させたとも言われています。

交流分析は、人と人との交流で起こっていることや、自分自身を理解し行動することにとても役立ちます。交流分析を学習することにより自己理解が深まってくると、相手の行動や性格についても、より良い理解が可能になってくるので、対人関係が改善されていきます。このことから医学界ばかりでなく、家庭、教育現場、企業において、集団訓練の場で取り入れられつつあります。仕事・家族・交友・恋愛など人間関係を築いていくあらゆる場面でとても役に立つ学問です。


交流分析の単発講座

交流分析A交流分析B交流分析C
ストローク経済の法則ラケットシステムドライバーとミニ脚本
ディスカウントⅠディスカウントⅡドライバーとアローワー
ラケット感情とスタンプ帳 ストローク 構造分析
共生関係



交流A (自我状態と交流パターン)

自分はどういうタイプの人なのか、まず自分自身を理解することが自分の能力を最大限に発揮できる大切なポイントです。
人は3つの自分(細かくは5つ)の自分をもっています。
P(親から引き継いだ性格)、A(知性と理性を働かせる性格)、C(子供時代に自分で身につけた性格)、この3つの自分をほとんど無意識に使い分けながら、人間関係を創り出しているのです。
もちろん対人関係がスムーズにいけば問題はありませんが、上手くいかないときに、この3つの自我状態を自分でコントロールし、自由な気持ちで表現していくことが出来たら素敵な日常生活を送ることが出来るのではないでしょうか。
そのためにも、自我状態の特徴とその交流のパターンを理解し、意識して自分を切り替えていく練習が必要なのです。

交流B(ゲーム分析

本当は仲良くしたいのに、いつもケンカをしてしまう。
大事な人や必要な人との関係を大切にしようと一生懸命がんばっているのになぜか上手くいかないと落ち込んでしまう。
そんな体験がどんな人にもあります。
交流分析では、人は親密を求めて交流を行っているのですが、肯定的な交流が上手くいかないと否定的な交流を求めるようになると考えています。
この否定的な交流が人の態度に習慣化したものをゲームと呼んでいるのです。
「またやってしまった!」と何度も同じ不快な感情になってしまう、この繰り返される行動パターンにはいったいどんな動機が隠されているのでしょう。
表面的にはもっともらしいやり取りの奥に隠されたメッセージ。
ゲームをしかける人とそれに乗る人。そして結末は後味の悪いモヤモヤ感。
これらの行動パターンに気づき意識することで、新しい自分、新しい人間関係を創り出していきたいものです。

交流分析C(脚本分析)

私たちの人生を1つのドラマのようにとらえ、その中の自分が演じている役割を脚本と呼んでいます。
私たちは子供時代に、無意識のうちに「このように生きていこう」とか「こんな場合はこう判断しよう」「これはこうにちがいない」などと、自分なりに解釈し、判断基準を決め、自分で自分の生き方を決めてきました。
この生き方が、私たちの人生の重要な局面で実は大きく影響しているのです。
もちろんこれらの生き方が有益であれば問題はないのですが、無益であったり何も問題解決しない生き方をしているのであれば、修正していく必要があります。
この修正した方が良いと思われる無意識の人生計画が脚本なのです。
今改めて、自分がどんな脚本を演じているのか見極め、非建設的な生き方を書き直すことで、本当の自分を生きて未来を切り拓いていくチャンスを手にして下さい。

ストローク経済の法則

ストロークとは、その人の存在を認めるすべての行動のことです。
たとえば言葉をかけたり、身体に触れたり、心が触れ合う感覚でさえもストロークといいます。人が心身ともに健康でいるためにはストロークが必要です。
明らかにプラスのストロークは相手に喜びを与え、マイナスのストロークはその逆であることを知っています。
なのになぜか私たちはマイナスのストロークをしてしまいます。どうしてなのでしょう。
それは、私たちがある法則に縛られているからなのです。
この講座では、子供時代に身につけてしまった5つの法則を知り、大人になっても無意識で実行していることにまずは気づいていきます。
そして、この法則を打破することで自分から親密になる行動をするよう練習をしていきます。

ラケットシステム

問題解決する感情を本物の感情、問題解決しない感情をラケット感情と呼んでいるのですが、ラケットシステムとは、子供時代に問題解決しなかった事を、‘なんとかして説明する’ことで、思考・感情・行動の相互性を歪んだシステムとして自ら強化しているものです。
つまり私たちは、過去の自分が判断・解釈したことを、何度も何度も繰り返し、過去に依存しながら現在も同じように考えて、上手くいかない行動を無意識に取ってしまっているのです。
あげく「ほ~らやっぱり」とか「どうせ」という言葉を心の中で使い、問題解決しない不愉快な感情(ラケット感情)を感じてしまいます。
この子供時代に作り上げてきたラケットシステムから脱却することで、有意義な生き方を身につけていこうではありませんか!

ドライバーとミニ脚本

交流分析の究極の目的は、子供時代に作り上げた自分自身のシナリオである脚本からの脱却です。
そのためには、どのような脚本を持っているのか具体的に明確にしていく必要があります。ミニ脚本とは、短い時間で、あるいは瞬間的に振る舞った無意識の行動が、実は自分の人生全体の脚本(無益な思考・感情・行動)を強化する目的を持っているというものです。有益な人生を歩んでいくためにも、自分が瞬時に起こしてしまうミニ脚本を知り、どんな気持ちや態度へと駆り立てられてしまうのか。
この駆り立てられた行動(ドライバー)に気づいていくことを学んでいきます。
「ちゃんとしなければ」「一生懸命しなければ」「さっさとしよう」など、自分自身を駆り立てている無意識のドライバーへの対策を取ることが、ゆとりある人生へと向かうことなのかもしれません。

ディスカウントⅠ / ディスカウントⅡ

<1日講座>

交流分析では、人間の存在そのものを低くみたり無視したりすることを「値引き(ディスカウント)」といっています。
私たちは人間関係の中で、無意識に値引きをしてしまうことで、問題解決に大切な情報に気づかなくなってしまうのです。
たとえば、「私なんて」「どうせ無理です」「やっぱりできない」と自分自身の能力や価値を値引いたり、「あいつのことだから」「言うだけ無駄だ」「あの人は最低だ」と他人の能力や価値を値引いたり、「仕事が忙しいから仕方がない」「世の中が悪い」と環境のせいにしたりなど、私たちは無意識に値引きをしているのです。
私たちはこけれからもたくさんの問題に出会っていくはずです。
そのときに、今まで通りの気づかないままに値引きをした判断を繰り返して嫌な気持ちに浸るのか、大人としての自分を総動員して思考・感情・行動をコントロールしていくのか。
それを決めるのは自分自身なのです。
「値引き」を理解して、自身の無意識に気づき、よりよい人間関係を築く練習をしましょう。

共生関係

<1日講座>

共生関係とは、一言で言えば「誰かに必要とされることで、自分の存在意義を見出すこと」です。
自分自身を大切にすると言うよりは、身近な他人の問題ばかりに気を向けて、その問題解決に夢中になります。
一見解決しているように見えるのですが、実は本当の意味での問題解決がなされていないため、同じ状況を繰り返してしまったり、お互いの人間関係の中に不自由さを感じています。なぜこのような関係ができてしまうかというと、自分または相手、あるいは両者の能力の一部を値引き(無意識にダメだなぁ~と決めつけることを)しているからなのです。
この共生関係を繰り返すと、人をコントロールしようとしたり、自信が無くなったり、自分と他人の境界線が引けなくなったりしていきます。
自分自身を確立し、健康な関係で共に生きていくことを目指していきましょう。

講座名日数会員初受講会員再受講非会員
交流分析A2日間27,56017,32028,870
交流分析B2日間27,56017,32028,870
交流分析C2日間27,56017,32028,870
ストローク経済の法則2日間27,56017,32028,870
ストローク経済の法則1日14,33011,55015,010
ラケットシステム2日間27,56017,32028,870
ドライバーとミニ脚本2日間27,56017,32028,870
ディスカウントⅠ1日14,33011,55015,010
ディスカウントⅡ1日14,33011,55015,010
ドライバーとアローワー1日14,33011,55015,010
ラケット感情とスタンプ帳1日14,33011,55015,010
ストローク1日14,33011,55015,010
構造分析1日14,33011,55015,010
共生関係1日14,33011,55015,010
※ストローク経済の法則、ラケットシステム、ドライバーとミニ脚本、ディスカウントⅡはテキストとして、TA TODAY(¥4,369税別)が必要です。